建築家・谷口吉生さん

谷口吉生さんと言えば、一昨年に竣工したMoMA(ニューヨーク近代美術館)の新館の設計で建築業界では一躍時の人となった感がありますが、主に国内の美術館、展示施設の設計で多くの実績を持たれている建築家です。ハーバード大学卒でなので英語は、かなり堪能だと思うのですが、海外のプロジェクトはMoMAが初めて。(ちなみにMoMAのコンペの際、海外の知名度が低かったせいか海外の建築評論家の間でダークホース的に扱われていました。)カーサブルータスでも「日本が誇る隠し玉」とか書かれていましたね(笑)。
建築作品で、関東近郊だと、上野の法隆寺宝物館や葛西臨海公園展望レストハウスの設計をされています。1年前に他界された、巨匠・丹下健三の弟子としても有名で、お父様も建築家です。そのバックボーンからモダニズム・アーキテクチャーの実践者としての側面評論をされている事が多いような気がします。谷口吉生さんの建築の特徴は、法隆寺宝物館で見られるような、ソリッドなライン(ルーバーに限らず)による面と線の美しい建物であり、軽やかで且つどこか日本的な雰囲気を醸し出している出隅のデティール、室内に差し込む光と陰影のコントラスト、水盤や植樹を効果的に配したランドスケープなどシンプルだけど緻密でダイナミックなデザインをされている印象があります。MoMAは工事中に何度か行ったのですが、完成してから見学できていないので今回購入した本や資料で勉強して(笑)、見に行こうと思っています。見に行くのが楽しみです。
建築家・谷口吉生さんの関連書籍
MoMA- Yoshio Taniguchi: Nine Museums (英語)
MoMA設計競技・最終選考の概要(英語)