タイアップのこと

建築や空間のデザインをやっていると、その廻りにあるプロダクトを手がける機会色々出てくるのですが、取引先の製陶メーカーとタイアップでオリジナルの手洗鉢のデザインをすることになりました。手洗鉢とは、陶器や炻器の洗面器の事ですが、中小の製陶メーカーが既存のラインで創られる事が多く、トラディッショナルなものが多いのです。形状は既存のラインのもので、釉薬で色を替えたりするカスタム手洗鉢は何度か手がけた事がありますが、作陶過程から全て手がけるのは今回が初めてになります。ちなみに上の写真は、通常ラインの手洗鉢・・・続きは下のmoreで
今回のきっかけは、関西のある製陶メーカーの既成ラインの手洗鉢を僕が自分の設計するお店用にカスタムしたものがあって、それをサンプルとして店頭においてみたところ評判が良く、それだったら一からやってみたら?となり実現したんですね。折角形状から作陶するので、手洗鉢に多いトラディッショナルな路線は封印して、もう少しモダンで、見た目が軽やかで、その中に伝統的な技法(主にビードロ釉)を織り交ぜたものを考えています。洗面器ですとデザイナーの手の掛かったものが多いのですが、手洗鉢は陶工の方たちの手による事が多く、どうしてもトラディッショナルな路線になってしまうのですね。釉薬の配合で色々な表情が創れますから小ロットでもバリエーションが楽しめますし、奇を衒うものではなく、伝統工芸の延長線上にあるようなモダンなデザインを考えています。また一つ一つ職方の手で創られるものなので、工業製品とは違った素朴な味わいみたいなものも出るのかなと、期待したりしています。。