LynoType Univers®
仕事で欧文書体を多く使う場面が出てきたので、演出方法を勉強する意味で欧文書体 2 定番書体と演出法 (タイポグラフィの基本BOOK)という本を購入しました。この本は、僕の大好きなAXISフォントの欧文体を設計した小林章さん(書体デザイナーで現在はLynoType社のタイプディレクター)が書かれた本で、定番書体(ヘルベチカやフルティガーやアベニール、オプティマなど)の生い立ちや解説、特徴などを解り易く書かれています。その中でアドリアン・フルティガー(Adrian Frutiger)がデザインしたユニバース(Univers)が印象に残っていて、作者であるフルティガーと小林さんによって40年ぶりに復刻されたLynoType Univers®の存在を知り、3ウェイト(文字バリエーション)を思い切って購入しました。あればきっと使うであろうと言う事で(笑)。

前に取り上げたヘルベチカのDVDのエントリーでも書きましたが、僕が好きなフォントにヘルベチカとフルティガー(共にスイス)、ミリアド(アメリカ)、ヒラギノとAXISがあって、よく使うのですがLynoType Univers®はサイン用に開発されたフルティガーよりも若干流麗で、アドビシステムからリリースされているUniversよりもより作家のデザイン思想が反映されている事が購入の決め手でした。
例えばヘルベチカやオプティマなどMacOSにバンドルされているクラッシック・フォント(活版時代からある書体)は、活版-写植のデーターをインポートしてフォント化されたものだそうで、活版や写植の技術的な制約を引きずっているんですね。それがデジタルフォントの時代になって制約がほぼ無くなった訳ですが、その中でクラッシック・フォントを復刻しているのが、世界最大のフォントベンダーLynoType社で、今回購入したLynoType Univers®もその1シリーズになります。一番魅力なのは、作家であるAdrian Frutiger自ら手がけている事でしょうか。オプティマの作家でもあるヘルマン・ツァップ (Hermann Zapf)も然りでお二方とも存命中に復刻されるのは(制約の無い現在の技術で作者の意図を表現できる訳ですから)意義が大きいと思います。

・・・とうんちくを並べましたが(笑)、個人的にタイプフェイスが好きで、自他ともに認めるフォントコレクターなので(笑)押さえておきたかったのです。あと円が強いですし、買うなら今かなと(笑)。1ウェイトがポストスクリプトで4000円ちょっと。とりあえず、今年の年賀状から使おうと思っています(笑)。。
