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2009年01月24日

JIPAT 新年会

JIPAT・東京インテリアプランナー協会の新年会|平澤太デザイン計画機構

今日は、銀座でクライアントの打合せを済ませた後、永田町へ移動しJIPAT(東京インテリアプランナー協会)の新年会に参加してきました。去年から参加し、会合的な集まりに参加するのは初めてで、知っている方が殆どいない(笑)状態で行きました。結構勇気が必要なんだなと改めて感じましたが、折角なので色々な方と名刺交換してきました。。

JIPAT・東京インテリアプランナー協会の新年会|平澤太デザイン計画機構

JIPAT・東京インテリアプランナー協会の新年会|平澤太デザイン計画機構

JIPAT・東京インテリアプランナー協会の新年会|平澤太デザイン計画機構

インテリアプランナーの協会なので、インテリアプランナー、デザイナーの方を中心にメーカー、施工会社、メディアの方など多様な業種の方が大勢いらっしゃって、色々なお話が聞けました。新参者なのでこちらから積極的に名刺交換していたんですけど(笑)、副会長の竹内さんが、色々な方を紹介くださってとても有意義な話や過去仕事でニアミスしていた方など楽しい時間が過ごせました。竹内さんが僕と同い年ということも大きかったかも知れませんが、僕らぐらいの年代の人が少ないらしく、若手を増やして活性化させていきたいとのこと。今後色々な集まりにも積極的に参加していこうと思った訳です。

名刺交換してくださった方々、皆さん親切で感謝しております。
これからも宜しくお願いいたします。



2009年01月21日

WordPressとMovableTypeとの比較

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このブログは、WordPress (WP)というCMSを利用して作っているのですが、以前使っていたMovable Type(MT)と比べると、エントリー&更新がしやすく、運営する上ではとても気に入っています。Movable Typeは、うちの事務所のサイトでも使っていますが、WordPressと比較すると各々の長所短所が見えてきます。このブログを含めてDesigncafeのサイトの刷新をいま進めていて、デザインが先日完成し実装作業に入っているのですが、実装するにあたりどの汎用CMSを利用するか迷ったんですね。結局今回はWordPress で全て制作する事になりましたが、同じ様な事で迷っている方もいると思うので個人的に思った事を書こうと思います。


1: WordPressとMovableTypeの比較

これはユーザー間でも色々意見がありますが、纏めると次の様な感じでほぼ落ち着くと思います。長所は○で短所は×で。

1-1 WordPress

WYSIWYGによるエントリ編集ができ、初心者にやさしい。
オープンウェアなのでサードパーティ製のプラグインが豊富。
DBからエントリーを読み出す動的生成なので再構築が不要。
○商用利用でも無料で利用できる。導入し易い。

×複数ブログの管理機能がない(原則できない※1)
×MTに比べるとSEO的に不利(プラグインで解決可能。後述)
×閲覧者もDBからブラウズするためMTに比べ若干遅い。
×コメントとTBが同一に表示されるので違和感を感じる


1-2 MovableType

WYSIWYGによるエントリ編集ができ、初心者にやさしい※2
○複数ブログを一つの管理画面で管理できる。
○エントリー毎にhtmlを静的生成するためSEO的に有利。
○商用サイト向けの施策が多く商用サイトの構築がしやすい。

×MTではエントリ毎にhtmlに生成するので再構築が必要
×サーバーのスペックの影響を受け易い。
×商用利用だと有料
×バージョンアップがしにくい

※1 WordPressMUなら可能
※2 Ver4.xより


1-3: 両方比べてみて思った事

僕が気がついた点でいうと上記の様な感じですが、商用利用で運用する事を前提にすると、特に大きいのは管理画面の編集のしやすさ(WYSIWYG)と再構築の有無とSEO対策です。

管理画面ではWordPressの方がシンプルなので一歩リードしている感がありますが、MovableTypeもVer4.xよりWYSIWYGに対応してきているので、今後差は無くなっていくと思います。なぜ、管理画面を上げたかというと、サイトの管理者を増やしたいときや、運営する人がブログやSNSに慣れていないとタグの記述でつまずき、コンテンツの充実が難しくなるからです。WordPressですと、例えば画像を引用したい時にその画像をブラウザー上からコピーし、WordPressの管理画面にペーストするだけで画像が(リンクされる)貼れます。

次にエントリーの生成の方法。動的(DBから読み出す)か静的(htmlファイルをエントリー毎に書き出す)かで、運用者の使い勝手が大きく分かれるところなのですが、MovableTypeの場合、200エントリーを超えるとかなり書き込みが遅くなります。サーバーのスペックにもよりますが、書き手にはかなり厳しい。逆に閲覧する側から言うと、ブラウズする度に DBから読み出すWordPressは、htmlを読み込むMovableTypeよりは遅いので閲覧者のPC環境によっては、もたつくこともあるかも知れません。ただこの辺は、あまり散見しないので問題ないのかも知れませんが。

最後にSEOですが、デフォルトの状態で比較するとMovableTypeに分があります。このブログでの話ですが、以前MovableTypeで構築していた時と今のWordPressを比較すると新規セッションに占める検索エンジンからの訪問者割合が30%くらい落ちました。更新頻度もそんなに変わらず、にです。そこで原因を探ってみたら、デフォルトのWordPressがもつ構造的な問題ということがわかり、プラグインで解決できるということが解ったんですね。
All in One SEO Pack

All in One SEO Pack 管理画面

All in One SEO Pack 管理画面2

All in One SEO Pack 投稿画面のオプション

Discription(説明文)やキーワードを挿入できるプラグインですが、例えばタイトルがデフォルトですと、ブログ名 | 記事名 という風な表示となるよう設定されていますが、これを 記事名 | ブログ名 という風に「ブログ名」を後ろにすることでその特定のページのユニーク性を引き出すことができます。このブログはまだ反映させていませんが、これだけでもかなり改善されるはずです。

SEOの為になる参考にしたブログです。

[WP]SEO対策系プラグイン比較まとめ
WordPressでサイトを構築するためのTips
SEO定番プラグインAll in One SEO Packの日本語版 | 広告大臣

2: 小規模サイトの構築

小規模サイトという定義が曖昧ですが(笑)、中小企業や個人のウェブサイトを持つ事はもう当たり前になってきていますね。その起爆剤がブログだったりしますが、僕がブログを書き始めた2003年はサーバーインストール型のブログが珍しく、敷居が高い印象がありました。その後大手のポータルがブログサービスを開始して今の隆盛がある訳ですけど、中小企業や個人のウェブサイトにMovableTypeやWordPressを導入してCMSでサイト運営するメリットは、計り知れないものがあります。

僕もそうですが通常は自力で導入するのはかなり勉強しないと難しいです。それでも会社を経営していたり事務所をやっていたりする友人たちには迷わずCMSの導入を薦めていますが、それだけの価値と恩恵があると思うからです。また自力では無理でも構築できる人(デザイナーやコーダー)は結構いますからね。商用利用するなら、やはりただ創るだけではなく見てもらえないと意味がありません。それにはコンテンツの内容とデザインを重視する事。これからはCMS+リッチコンテンツが当たり前になってくるので、サイトの構成のみならず閲覧し易くて、綺麗なデザインがもてはやされると思います。。


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2009年01月19日

panasonic LUMIX LX3

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Leica D-LUX 4

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panasonic ルミックスLX3

僕の友人で前の会社の先輩Kさんが「カメラ買おうと思っていてね、これが良いかなと思っているんだよね・・」と言っていたカメラがこのpanasonic ルミックスLX3。僕がGR-Digital2とGX100+ワイコンを愛用しているので、ハイエンドコンパクト機を物色しているKさんが使い勝手とかを尋ねてきたんですけど、このルミックスLX3とGX200(GX100の後継機)で最初迷っていたんですね。Kさんも僕と同業なので、空間デザインの仕事で使える趣味性の高いカメラとなると、このラインのもの(広角+明るいレンズ搭載でコンパクト)がちょうど良いのですが、LX3とGX200・・この選択は結構悩みますよね。より明るいレンズが良いとのことなので、それでいうとLX3に軍配があがるんですが、他に良い選択がないかなと探してみたら良いのがありました。Leica D-LUX 4です。価格差が気になるんですけど。。

LX3もD-LUX 4もOEMでつくられているので、基本スペックは一緒。レンズはライカ DC バリオ・ズミクロン。焦点距離が24-60mmでf2.0。ワイドで明るいレンズで使い勝手がとても良さそうですね。f2.0だと室内とか夜間の撮影にはかなりいい線で撮れそう。デザインはD-LUX 4の方が個人的には好みですがグリップ感はルミックスの方が良さそうですね。LX3が価格.comで¥39960(1/6現在)で D-LUX 4が¥94500(1/6現在)。倍ですか・・この価格差だとLX3に外部ファインダーDMW-VF1(価格.comで¥20,064)と本革ケース DMW-CLX3 (価格.comで¥8,900)とワイドコンバージョンレンズDMW-LW46(価格.comで¥16,169)+レンズアダプターをセットで買っても 5000円近くお釣りがくるんですね。。価格性能比でいったらもう勝負にならないけど、このLeicaが持つ魅力というかこのデザイン。所有欲を満たすにはこのぐらいの価格差が妥当なのかな(笑)。56753-titanium800.jpg
D-LUXに限定バージョン「D-LUX4 チタン」かっこいい。
お値段12万2,000円前後なり。。。

続きはmoreで

僕の場合、ハイエンドコンパクト機を手に入れる前にデジタル一眼(E-500)を既に所有していたので、ハイエンドコンパクト機は画質よりも広角の具合(GX100は24ミリ)を優先した割り切った買い方ができました。予想以上にGXが良かったんですけど、その後欲が出て(笑)GR-Digital2も結局買いました。E500はシグマのレンズセットでビックカメラで3年前に購入したんですけど、この時10万円キャッシュバックに当たって(笑)差額の2 万円ちょっとで購入できたんですね。レジでちゃりーんとやっていたじゃないですか、あれです(笑)。そのお陰で残りのお金をプールして購入したのが GX100とシグマの30ミリ(笑)。そんな訳でKさん、D-LUX 4チタンを一発勝負でビックカメラ。いかがでしょう・・・というかキャッシュバックって今でもやっているのかな?

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2009年01月16日

セミナーにて

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先日、僕の事務所のクライアントでその会社のチェーストア・オーナー向けのセミナーの講師をしてきました。講師をやるのは生まれてから3回目(うち2回は専門学校で)なのですが、このクライアントの部長さんと食事した時に僕がお話しした事が面白かったらしく、「ぜひうちの取引先オーナーにも聞かせてあげたい」となり、柄にもなくお話しする事になりました。このセミナーは、店舗のオーナーをやっている方やクライアントの出店担当者、企画担当者向けのセミナーで、講師は僕含めて3人。僕は2番目だったんですけど、デザイン・ブランディングのお話を中心に、雑談も交えながらお話ししてきました。その時にお話しした事を、ダイジェストで・・・



1-1 はじめに

A社さん(クライアント)も含めデザインを事業の戦略に取り入れている会社がとても増えましたが、その多くはブランディングの一環としてデザインを戦略的に取り組む事例が増えました。私たちは商空間やVIをつくるデザイン事務所なので、店舗空間やロゴ、販促ツールなどを手がけさせて頂いていますが、デザインに対しての期待やデザインの目的に対しての差やジャッジする際の意思決定も含め実感として多様化しています。人々の購買意思も以前なら「値段の安い、高い」や「ブランド力(有名である)」でしたが、今はそれだけに留まらず、「デザインの良さ」や「誰によって創られたか」や「どんな想いが込められたか」まで確認し、購買する際の判断基準にしはじめているからです。

1-2 デザインの役割

デザインには「社会性」「科学性」「審美性」の3つの大きな要素がありますが、ブランディングとしてのデザインの役割は、「その対象(商品やサービス)のマインドを明快に伝える事」です。例えば商品であれば、その商品の持つ魅力やこだわりを空間デザインやロゴマークなどに意味として盛り込みます。デザインのもつ「カタチ」の中にどんな意味が込められているか。またはその商品を手に取った時に廻りの環境がその商品が魅力的にサポートしているかが大切になってきます。

いま、デザインがとてももてはやされていると思うのですが、それは「そのデザインの中に込められた意味に共感したい」からだと思います。それは「商品やサービス」にも同じ事が言えると思いますが、同時に「強い使命感」のようなものが不可欠です。以前であれば、商品やサービスの品質が多少悪くても、商品デザインや空間デザイン、ロゴマークなど「タッチポイント=顧客接点」の見栄えが良ければ通用する時代がありましたが、今はそれだけだと見透かされ易く、売れにくくなっている。なぜなら、インターネットなどの情報の展開が速く、簡単に商品やサービスのレビューをされてしまうからです。デザインを良くする事で顧客の期待感は上がりますが、その期待感に「商品やサービス」の品質が伴わないと「これだけ期待したのに、実際はそうじゃなかった」となってしまいます。

逆に、強い使命感を持ち、商品やサービスに自信を持っている企業がお店がデザインに力を入れると顧客に対して「マインドを明快に伝える」事が出来、魅力を伝える事ができます。なんでも出来る程デザインは万能ではありませんが、商品やサービスを含めたコミュニケーションとしての魅力を伝える手助けは、かなり出来ると思っています。

1-3 デザイナーとして考えるブランディング

私は商空間や商業建築をデザインするデザイナーですが、デザイナーとして考えるブランディングについてお話ししたいと思います。最近よく「ブランディング」というお話が出てきますが、「ブランディング=ブランド化」という事になります。「ブランド化」を単に「差別化する事」と片付けてしまう場合があるのですが、私は「ブランディング=その商品やサービス(もしくはその企業そのもの)に惹き付けられる魅力」だと思っています。置き換えれば「惹き付けられるだけのファンがいる事」とも言えますが、先程お話しした通り、「惹き付けられる魅力」を生むには空間やロゴなどのデザインだけでなく「商品やサービスの魅力」がまず先にないといけないと思っています。その「魅力」を空間やVI、プロモーションを通じて伝え語ること。この地道な作業が結果として「惹き付けられるだけのファン」を創るんだと思います。

・・・ここからは雑談程度で

デザイン&ブランディングの事例で良く話が出てくる会社にApple社があります。私も10代から愛用しているパソコンメーカーですが、昨年リ・ブランディングし社名から「Computer」を外しました。これは、Appleの主力商品がコンピューターだけに留まらず、iPodやiPhoneなど、シリコンオーディオから携帯電話までリリースし、それらが非常に良く売れている事にも起因しています。顧客に「迷わせない」ようにフォーカスを当てた結果です。Appleのプロダクトは洗練されたデザインで有名ですが、Appleが素晴らしいのは徹底している事。

例えば、シリコンメーカーの表示を例に挙げますが、WindowsのPCですと必ずシリコンメーカーのステッカーが貼っています。シリコンメーカーであるintelやAMDからすれば、自社の製品をアピールする重要な手段になっていた訳ですが、Appleのコンピューター(Mac)は一度もこのステッカーを貼った商品を出していません。これは Appleのデザインにとって邪魔にすぎず、商品の魅力を下げてしまうからです。このステッカー一つでもかなり交渉したと思うと、そこに対する彼らのこだわりが垣間みれます。面白いのは、MacがCPUをintelに変更する際に世界中のMacファンは大方「Appleはきっと貼らないだろう」と予測していた事。彼らの期待(?)に応えた訳ですね。

Appleは80年代の後半から90年代の一時期に、業績が低迷した時期がありました。当時も優れたインターフェイスデザインでパーソナルコンピューターをリードしていたのですが、なぜ低迷していたかというと、一番はOSの信頼性がとても低かったんですね。今では信じられないのですが、当時のMacは良く止まる(かたまる)事が多かったのです。いかにインターフェイスが優れていても、よく止まっていては話にもなりません。この辺は、Appleの創業者が追い出されていた時期(今はまた復帰していますが)と重なるので、Appleの持つ製品哲学が実際の製品品質に追いついていなかったとも言えます。いかに製品に哲学があり、デザインが良くても、その品質が追いついていなければ、顧客は離れてしまう良い例だと思います。

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セミナーの際はKeynoteを使ってビジュアルを織り込みながらお話ししたのですが、その時に準備した原稿が上記のテキストです。これを何回か読み直して、雑談も交えながらお話ししたのですが、最後(Appleの話の後)は、このクライアントとの取り組み、その中に込めた意味などを解説しました。この部分は、守秘義務もあるのでここでは書けないのですが、おかげさまで好評でした。

今回思ったのは、頭の中が整理されていないと上手くお話しできない事。プレゼンテーションも同じなのですが、これは場数が必要ですね(笑)。原稿を用意しても殆どその場では読まなかったですし、多分その方が聞いてくださっている方も話の臨場感があって良かったのかなと思っています。

ともあれ、人前でお話しするのは、なかなか大変です(笑)


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2009年01月09日

感覚を磨くこと

Designcafe -Futoshi Hirasawa-

毎年仕事始めの前に自分の中で決めている「決めごと」みたいなものがあるのですが、その中に今年一年デザインワーク上の「アクションテーマ」があります。アクションテーマと書くと何やら格好良さそうですが(笑)、そうでは無くて「迷った時の拠り所」として僕自身どう行動するか? これが僕のアクションテーマなんですね。どんなときでも迷いって発生し易いですし、まして世相が厳しいときならなおさらです。

こんなときは人の話や読書の中にヒントを求めるのですが、結局今年も「感覚をより磨く事」で落ち着きそうです(笑)。感覚・・というと適当な響きがしなくも無いんですが(笑)、ロジックを蔑ろにするという意味ではなくて、培ったロジックも大切にしつつ五感をフル活用して「感じた事を大切にする」事が、今一番大切な事だと思うからです。去年も同じテーマだったのですが、より感度を高めて、ターゲットとすべき人たちが本当に喜ぶものを創っていかないといけないのではないかと。もちろん今までもがんばってやっているんですけど(笑)、足りないんじゃないかと。

続きは下のmoreで・・・

なぜ、こんな事を思ったかというと「感覚が蔑ろになっていることは実はマズいんじゃないのか?」って自問自答していて「情報の取り込み方が早い人が先をいく」みたいな風潮に抵抗を感じていたからです。端的に書くとウェブサイトやブログの情報で観ても触ってもいないのに「自分は解っている」みたいな風潮を感じるんですね。空間系のデザインは特にですが、クライアントとの話の中でも「仮説」を立てる上で最も大切なのは、仮説を立てられるだけの原体験を自分が経験しているかだと思っています。そうなると実際にショッピング(洋服からスーパーでの生鮮の買い物まで)したりライブや寄席、映画を観に行ったり、ドライブで出かけたり、海外に旅行をしてその国の文化に触れたりすることで得られる「脚をつかって感覚を磨く」しか方法がない訳です。幸い僕はモノ好き&お出かけ好きなので(笑)この点は苦労に感じないのですが、このアウトラインでも取り上げたモノは必ず手に取って、実際体験した事を書くように心がけています。

いま僕が読んでいる本の一冊で「真クリエイティブ体質」という元博報堂のコピーライター&役員だった方が書かれた本があります。この本の前書きで次の一節があります。。

『いまとても気になる事があります。それは一人一人の意識や行動の中から「感じる」ことが消えかかっている事です。知る事にはとても熱心なのに。不思議です。- 中略 - 「五感に触れるものが全て情報である事」と「その触れる感覚的な部分が創造性に不可欠だ」ということを忘れているようです』

僕自身、仮説をたてなかがらも自問自答していた事がまえがきの数行でずばっと書かれていて、目から鱗でした。この本の感想は後日書こうと思っていますが、感覚を磨く事の重要性を説いています。感覚の事で言うと、僕が愛用している「ほぼ日手帳2009」で手帳デザインの監修を担当したグラフィックデザイナー佐藤卓さんも「ほぼ日」で同じ様なことを仰っています。ちょっと長いですが引用しますと・・

『手帳のデザインに必要なのは、もっと微妙なものだと思うんです。僕自身が手帳を選ぶとしたら、罫線の細さとか色とか、どこで罫線が止まっているかとか‥‥もちろん僕はデザイナーだからそういう、ごく細かいところまで見るんですが、普通の人も、なんとなく、でもちゃんと感じていることだと思います。手帳の中にある、いろんな情報を受け取って、そのトータルで、あ、これ、いい、って判断してる。デザイナーはそれを言語化したり分析したりするんですが、それはプロだからわかるということではなく、人はみな、それを感じているはずなんです。それを「感じていない」という前提でデザインする、人の感覚を信じないデザインが、世の中には多過ぎるような気がしますね。でも、0.1ミリと0.15ミリはやっぱり違う。言葉にはならないけど、なんとなく違うことは、みんなわかっていると思います。- 中略 - じつはそれって、ものすごく微妙なことだと思うんですよ。そのデリケートなところを、人はちゃんと受け取っている。』

やっぱりこの感覚でしか説明の付かない部分を自分自身磨いて、感度を高める事。そしてクライアントに納得してもらえるように、可能であれば一緒に感度を高めていく事。今年はこの「感覚を磨いて」よりブラッシュアップする事がデザインする上で大切な気がしてならないのです。


真クリエイティブ体質 :高橋 宣行 (著)


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2009年01月07日

お年賀クリエイティブ

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年賀状やお年賀はいつ貰ってもやっぱり嬉しいですよね。。
今年も沢山、年賀状&お年賀を頂いたのですがデザインの仕事に関わっているおかげで、デザイナーの趣向凝らした年賀状&お年賀を頂く機会が多いのです。グラフィックデザイン系のクリエイターが創るものは、特に面白いのですがその中でも個人的に「これは凄い」って思ったものをご紹介します。上の画像はKokinさんの年賀状。Kokinさんは、タイポグラフィックのデザイナーでアーティストでもあるんですが、正月らしい落ち着いた構図で(どことなく光琳の屏風に通じる華やかさも感じますね)情緒があります。しかもこの年賀状は活版印刷で刷られているんです。

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5色の活版印刷。もしくはフォントのみ活版で原色版印刷との混刷かもしれませんが(今度Kokinさんに聞いてみよう・・)深いエンボスで地面の曲線の金筋がすごく綺麗なんですね。10分くらい無言で見入ってしまった(笑)。絵の構図に最適な選定をしている感があって、色の選択、ラインの太さ、紙の選定まで完璧。素晴らしいです。。

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次はcosyくん。タイポグラフィー年鑑でも入選したブリキ・フォントでの年賀状。オフセットの優しい色合いでcosyくんらしい仕上がり。僕が設計させて頂いたBarブリキロゴをcosyくんがデザインしてくれたのですが、このフォントはそのロゴを元に欧文書体化したものです。

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料金別納郵便の下半分(広告が挿入できるんですけど)がブリキ・ロゴの跳ねで構成した牛マーク。芸が細かいですよね(笑)。これ見た瞬間に和みました。印刷と紙の質感がマッチしていて、小さな部分も抜かりなくデザインしているんですね。

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最後は垰田くんのカレンダー。このカレンダーはお年賀にあたるんですけど、取説が年賀状替わりになっているんですね。髪のカラーをチップ状に並べているんですがこれが毎月ランダムに並んでいて、カラーの色調で季節感を表現しているんですね。。

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契ると上のようになって、次の月のカラーが現れたり無地の面が出てきたりして毎月表情が変わります。むしゃくしゃする日や特別な日に思い思いに契れる訳で(笑)、契れるカレンダーは色々あってもこういうコンセプトって新しいですよね。

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こうやってみると、グラフィック系のデザイナーにとっての年賀状&お年賀は、表現するツールとして大切にしている感があって、想いが伝わってきます。年末の忙しい仕事の合間を見て創っている訳ですし。プライベートな微笑ましい年賀状ももちろん好きですし(笑)、手紙をあまり書かなくなってしまった今、手紙(はがき)をしたためる行為そのものが大切ですよね。同時に気合いの入ったクリエイティブを正月早々見せつけられると背筋が伸びるというか、正月ボケから覚めるというか(笑)今年も一年がんばらなくちゃって思う訳です。みなさん良いものを送ってくださって本当にありがとう。。

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2009年01月05日

新年明けましておめでとうございます

Designcafe-Projectの年賀状

新年あけましておめでとうございます。ブログをスタートさせて5回目のお正月なのですが、僕が日本橋にデザイン事務所を開設して5年目。節目の年ぐらい初日から更新しようと密かに決めていたのですが(笑)、それはともかく、今年も宜しくお願いいたします。

実は昨日まで、ある温泉峡に出かけ、温泉につかりながら熱燗を頂いたり、購入したまま放置していた本やDVDを読んだり見ていたりしてました。二泊三日でしたが読書の方は結構はかどり、集中する時間の必要性・・・それが自宅でも構わないんですけど、邪魔されない時間の必要性を痛感しました。正月のお休みは毎年、旅行に行くのがお決まりだったんですけど、ここ数年は近場で本やDVD、一年の計画や予定、目標とか立てる時間に充てていて、今回の温泉峡もその為に行ったんですね。今年は新しいプロジェクトを個人的に始めるので特に時間が必要だったんですけど、山にこもって6時間くらい集中してやると結構はかどります。やっぱり場所が気を変えるんでしょうね。読書感想とDVDの感想はまた後日に・・・

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新年最初のTVは、BS1でやっていた「BS特集 未来への提言 "建築家レンゾ・ピアノ〜安藤忠雄との対話から〜"」を見ました。 BSはいい番組が多いので、侮れないのですが、この番組は安藤忠雄さんとの対話形式でレンゾピアノが考える建築家像をこれまで手がけた建築作品を振り返りながら語る・・・そんな感じの番組でした。僕は大学生の時に彼の講義を聴いて勉強した時期があるので、いまでもリスペクトしている建築家なのですが、印象に残る事を話されていて昔と変わらず、その哲学は一貫していました。

・建築は詩であり物語だ。詩心の無い建築は建築ではない
・建築家独りよがりになってはならない。
 建築は人々の為の作品であるのだ。
・新しい建築を創るには勇気が必要だ。
 何かを壊す事でしか前には進めない
・建築には対話が必要だ。
 人々の対話があってこそ都市が成り立つ。
 要塞のような建築ではテロは防げない。
・建築は昔から自然と戦ってきた。
 これからの建築は自然との共生が必要だ。
 
この言葉の前後に、彼が手がけた作品の意図、その時になにを考えたのかが語られるのですが、美しさを表す為に何をすべきかが克明に語られていて目から鱗の思いがしました。番組最後で建築を志す学生とディスカッションするシーンがありましたが、昔より遥かにハードワークのはずなのに今でも変わらず若い人たちと接していて微笑ましかったです。最後にレンゾ・ピアノが9.11の再開発の話題が出た時の談話から引用します。


「建築はまず第一に安全でなければならないが、それだけでは足りない。美しくなければならないし、詩的でなければならない。美というのは表面的なものではな く、精神的なものである。謙虚なものである。911テロのようなものに要塞のような建築で対抗するのではなく、開放的でなければならない。相手と対話を促 す開放性が必要である。そこから理解が生まれるのであって、テロに屈しない要塞を作るのは建築家の仕事ではない。ニューヨークのグラウンドゼロには「何も建てない」という事でしか犠牲者の追悼はできないのではないか、ニューヨークという街にはそれだけの度量が無かった。セントラルパークのような「無駄」の 必要性を建築家は社会に対して要請していかなければいけない。建築家は建築自体に対する責任とともに、長い間社会に存在する構造物を作る者としての責任も 負わなければならない。だからこそ建築家は最も素晴らしい仕事である。」


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