新年明けましておめでとうございます

新年あけましておめでとうございます。ブログをスタートさせて5回目のお正月なのですが、僕が日本橋にデザイン事務所を開設して5年目。節目の年ぐらい初日から更新しようと密かに決めていたのですが(笑)、それはともかく、今年も宜しくお願いいたします。
実は昨日まで、ある温泉峡に出かけ、温泉につかりながら熱燗を頂いたり、購入したまま放置していた本やDVDを読んだり見ていたりしてました。二泊三日でしたが読書の方は結構はかどり、集中する時間の必要性・・・それが自宅でも構わないんですけど、邪魔されない時間の必要性を痛感しました。正月のお休みは毎年、旅行に行くのがお決まりだったんですけど、ここ数年は近場で本やDVD、一年の計画や予定、目標とか立てる時間に充てていて、今回の温泉峡もその為に行ったんですね。今年は新しいプロジェクトを個人的に始めるので特に時間が必要だったんですけど、山にこもって6時間くらい集中してやると結構はかどります。やっぱり場所が気を変えるんでしょうね。読書感想とDVDの感想はまた後日に・・・

新年最初のTVは、BS1でやっていた「BS特集 未来への提言 "建築家レンゾ・ピアノ〜安藤忠雄との対話から〜"」を見ました。 BSはいい番組が多いので、侮れないのですが、この番組は安藤忠雄さんとの対話形式でレンゾピアノが考える建築家像をこれまで手がけた建築作品を振り返りながら語る・・・そんな感じの番組でした。僕は大学生の時に彼の講義を聴いて勉強した時期があるので、いまでもリスペクトしている建築家なのですが、印象に残る事を話されていて昔と変わらず、その哲学は一貫していました。
・建築は詩であり物語だ。詩心の無い建築は建築ではない
・建築家独りよがりになってはならない。
建築は人々の為の作品であるのだ。
・新しい建築を創るには勇気が必要だ。
何かを壊す事でしか前には進めない
・建築には対話が必要だ。
人々の対話があってこそ都市が成り立つ。
要塞のような建築ではテロは防げない。
・建築は昔から自然と戦ってきた。
これからの建築は自然との共生が必要だ。
この言葉の前後に、彼が手がけた作品の意図、その時になにを考えたのかが語られるのですが、美しさを表す為に何をすべきかが克明に語られていて目から鱗の思いがしました。番組最後で建築を志す学生とディスカッションするシーンがありましたが、昔より遥かにハードワークのはずなのに今でも変わらず若い人たちと接していて微笑ましかったです。最後にレンゾ・ピアノが9.11の再開発の話題が出た時の談話から引用します。
「建築はまず第一に安全でなければならないが、それだけでは足りない。美しくなければならないし、詩的でなければならない。美というのは表面的なものではな く、精神的なものである。謙虚なものである。911テロのようなものに要塞のような建築で対抗するのではなく、開放的でなければならない。相手と対話を促 す開放性が必要である。そこから理解が生まれるのであって、テロに屈しない要塞を作るのは建築家の仕事ではない。ニューヨークのグラウンドゼロには「何も建てない」という事でしか犠牲者の追悼はできないのではないか、ニューヨークという街にはそれだけの度量が無かった。セントラルパークのような「無駄」の 必要性を建築家は社会に対して要請していかなければいけない。建築家は建築自体に対する責任とともに、長い間社会に存在する構造物を作る者としての責任も 負わなければならない。だからこそ建築家は最も素晴らしい仕事である。」
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