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2010年04月25日

世界を変えるデザイン展のプロダクト

q-drum|世界を変えるデザイン展|平澤太デザイン計画機構

発展途上国に住む人びとが直面する、さまざまな課題を解決してきた“デザイン”を紹介する「世界を変えるデザイン展」がAXISギャラリーと東京ミッドタウン・デザインハブで開催されますが、これを見に行ってこようと思っています。このエキシビションで取り扱うのは、発展途上国で実際に使われているプロダクト50点。それら個々がもつ機能はとても原始的だけど、製造&流通コストを押さえ、現地の状況に適応した優れたユニバーサル性を持つものばかりです。

なぜ、ユニバーサルで機能的なこれらのプロダクトをデザインエキシビションとして開催されるか?・・・という部分がポイントなのですが「先進国におけるデザインは、世界総人口のほんの10%を対象にしているに過ぎない」ということ。その他90%の人びとのニーズに目を向け、彼らの生活水準を向上させ、自尊心に満ちた生活を提供する使命をもっているのではないか?というのがきっかけのようです。以下は、このエキシビションで展示されるプロダクトの一例。

lifestraw|世界を変えるデザイン展|平澤太デザイン計画機構

LifeStraw®
TVで紹介されていたものをたまたま見て衝撃を受けたのが、この個人用水清浄器「LifeStraw®」。人間生きていく上で欠かせないものが「水」ですが、発展途上国の多くが安全な水が確保出来ず、毎日、約6,000人が汚れた飲み水が原因で命を落としている、そんな現状から開発された水清浄器です。

多くのアワードを受賞した優れたプロダクトですが、これが優れているのはその性能・・15ミクロンといった小さな粒子をも取り除くことができ、99%以上のバクテリア、98%のウィルスを濾過し、フィルターは約700リットルまで浄水することができる・・だけでなく、非常にローコストで作られている事です。

Q-drum|世界を変えるデザイン展|平澤太デザイン計画機構

Q-drum
大量の水を運搬する為の水運搬器具がこの「Q-drum」。よくTVでアフリカの砂漠地帯の映像で、井戸や水汲み場から汲んだ水を、容器に入れて、頭に載せている光景が映し出されたりしますが、水を汲みに行くのは、女性や子供の役目なんだそうです。近い場合は問題なさそうですが、家から水汲み場までが数キロあることも珍しくなく、そんな距離を頭に載せると慢性的な首や腰の病を煩ってしまい、水も汲めない状況に至る事が珍しくないそうです。それを解決するのがこの「Q-drum」。見ての通り「転がす」仕組みになっていて、50Lという容量は子供が転がすにはこれ以上の容量だと難しいという計算を元に設計されたそう。単純な形状ですから当然ローコスト。

Treadle-Pump|世界を変えるデザイン展|平澤太デザイン計画機構

Treadle-Pump
世界の貧困層の7割が農業を営み収入を得ているのですが、水が不足する時期、水源から離れた農家の人々は、水を運ぶために長距離を何度も往復しなければならず、これが収穫の不安定に繋がっているそうです。灌漑されていない田畑に水を安定供給するとなると、当然ポンプが必要になりますが、これを解決する為に開発されたのが、Treadle-Pump。このポンプが優れているのは、その設計思想で、ポンプの基幹部分のみ供給し、駆体部分は基幹パーツと同梱された設計図を元に現地調達可能な素材で簡単につくれる「半既成、半手製」ポンプであるところです。


僕が個人的に感銘を受けたプロダクトを3つ取り上げましたが、これらのプロダクトには共通点があります。まず非常に安価に供給出来ること。国連や先進国の援助だけでは限界がある上、自立する事を前提にすると、1日2ドル以下で暮らしている人たちが自力で買えないと意味が無いんですね。二つ目は、ユニバーサル性に優れていてどの国に持っていても性能が出せる事。同じものを大量に作り出す事でコストが下がる訳ですから、優れたユニバーサル性が求められます。そして三つ目が優れたユーザビリティ。誰でも使えないといけない訳ですね。

この3つのプロダクトはあくまで展示の一部ですが、こういった問題に対しての着想とプロセスは、デザイン関連の仕事のみならず、普段の仕事のヒントを与えてくれるような気がするのです。。


東京ミッドタウン・デザインハブ会場
発展途上国で実際に使われているプロダクト約50点を、生活者の課題と、その解決方法を中心に紹介します。発展途上国の人びとが見ている「日常の世界」を変えるプロダクトを紹介。

会期:5月15日(土)〜6月13日(日)11:00 〜 19:00
住所:東京都港区赤坂9-7-1 ミッドタウン・タワー 5F
Tel.:03-6743-3776


2010年04月21日

平和紙業-OLD NEW展&オープニングパーティー

平和紙業-OLD NEW展&オープニングパーティー|平澤太デザイン計画機構

平和紙業-OLD NEW展&オープニングパーティー|平澤太デザイン計画機構

先日のCosyくんの受賞飲み会で知り合った、増永明子さんがアートワークを担当した「平和紙業-OLD NEW展」とオープニングパーティーに行ってきました。オーガナイズは平和紙業の西谷さん。平和紙業が取り扱う「ファンシーペーパー」の魅力を増永さんのアートワークによるポスターで具現化する試みですが、紙の持つ豊かさや面白さを発見出来る、いいエキシビションでした。ユーモアやウェットに富んだ増永さんのアートワークが堪能出来ます。

平和紙業-OLD NEW展&オープニングパーティー|平澤太デザイン計画機構

今回のオープニングパーティーは、グラフィックデザイナーやプリントメディアの関係者が中心でしたが、僕みたいな業界的に部外者でも人と知り合えたり気がつく事が沢山あります。そういう意味では、予備知識とかがなくても、積極的に脚を運んでみるべきなんでしょうね。紙の持つ力とかって、やっぱりポスターやプロダクトになってなるほどって思えるし、実際面白いですから。

そんな感じで見に行かれていない方はぜひ!

日時 :2010年4月19日(月)〜23日(金) 9:00〜19:00
場所 : 平和紙業株式会社東京本店ペーパーボイス東京
主催 : 平和紙業株式会社東京本店
※オープニングパーティー :4月19日(月) 18:30〜20:00
※ご来場先着500名様にオリジナルノートをプレゼント


2010年04月18日

胴上げするはずだったのに・・

胴上げするはずだったのに|平澤太デザイン計画機構

胴上げするはずだったのに|平澤太デザイン計画機構

タイポグラフィー年鑑ベストワーク賞(部門賞)を受賞したcosydesignの佐藤くん。授賞式で東京にやってくるので、授賞式後見計らい、懇意にしている人たちを集めて飲み会をやりました。場所は胴上げする時の天井の高さを考慮して(笑)茅場町「うまげな」で。

参加者は、山之口正和さん、 Takisse P Rocchiさん、増永明子さん西谷浩太郎さん、柴田秀隆さん、深浦一将さん、池上直樹くん、ぼく、そしてCosyくんの9名。最初集まった時は3名で、遅れてCosyくん、深浦くん・・・と言った感じでしたが、僕以外は紙媒体のデザイナーとその関連メーカーさんと言った感じでしたから、普段なかなか聞けない紙媒体のデザインならではの話とか、各々のクリエイティブマインドとか「らしい」話が聞けて楽しかったです。個人的には初めましての方が多かったのですが皆さんフランクで良かったなあ・・Cosyくんマターの人選だからそれも納得なんですけどね。

胴上げするはずだったのに|平澤太デザイン計画機構

胴上げするはずだったのに|平澤太デザイン計画機構

Cosyくんの授賞式後のアフターパーティーでの話も面白かったしタイポグラフィーは個人的に大好きだし、大御所秘話も楽しかった。彼自身の受賞の手応えは、アフターパーティーまで解らなかったそう。僕もそうだったけど、授賞式って受賞した後にじわじわ来るから、当事者は「きょとん」としているんですよね。実感が湧くのはこれからじゃないかな。

今回受賞したロゴはこれです。
http://cosyworks.exblog.jp/12383434/

ロゴの専門家を自認している彼だけに、これからはマークされるのだろうけどこのロゴを見ても彼らしいまなざしがあるし、何より誠実なデザインをストレートに表現している。縦に組んでも横に組んでも、無理が無いし子供が見ても「蜂蜜」ってわかりますよね。彼のロゴデザインの中でも最秀作じゃないかな。


2010年04月05日

浜町公園の桜

浜町公園の桜|平澤太デザイン計画機構

浜町公園の桜|平澤太デザイン計画機構

写真は浜町公園の桜。ライトアップされてとても綺麗でした。この辺は、明治座や水天宮など、昔ながらの情緒が残っていることもあってか観光客が多いんですけど、この時期は桜目当て(といってもそんなに多くある訳じゃないんですけど)の人も多いですね。夜桜で花見していた方も多かったですし。

あとデジカメ構えて撮っている人も多く見受けます。三脚を準備して夜桜を撮っている方もいましたが、人形町の桜も夜桜の方が綺麗に撮れるでしょうね。ライトアップされていますし。


2010年04月02日

Siteless 1001 Building Forms

Siteless: 1001 Building Forms|平澤太デザイン計画機構

Siteless: 1001 Building Forms|平澤太デザイン計画機構

Siteless: 1001 Building Forms|平澤太デザイン計画機構

デザインのインスピレーションをかき立ててくれる本を一冊ご紹介します。今回紹介する「Siteless: 1001 Building Forms」は、建築の外見の形状(形態)を1001パターンに分けて紹介しているインスピレーションブックです。建築は、その条件や建物の目的で当然形状の差異が生まれるはずなんですけど、手癖や自分の引き出しを拡張するには、その元となるものが必要だったりしますが、この「Siteless: 1001 Building Forms」は解説などはなく、ただ形と、その名前が書かれたのみ。

建築のテーマをからセンテンツを見つけても良いでしょうし、形状のボリュームから見つけても面白そうですし、そのまま使わないまでも、なにか新しいアイデアをもたらしてくれるそうな気がします。解説がないのがいいですね。建築のみならず、プロダクトやエキシビションデザインでもインスピレーションをかき立てられるような気がします。お薦めの一冊です。

Siteless: 1001 Building Forms
Francois Blanciak (著) (ペーパーバック)


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